「ゲジゲジね、なんもせんよ。ムカデみたいに嚙まれることもないし」 母は笑っていた。「もしかしてあんた、それが怖くて帰ってきたん?」 父が出張でいない事はよくあることでお祈りをして汽車に乗った僕を神は聞き入れてくれたのだ。… 続きを読む カブトムシ③
ひとりといろ
「ゲジゲジね、なんもせんよ。ムカデみたいに嚙まれることもないし」 母は笑っていた。「もしかしてあんた、それが怖くて帰ってきたん?」 父が出張でいない事はよくあることでお祈りをして汽車に乗った僕を神は聞き入れてくれたのだ。… 続きを読む カブトムシ③