どうやら僕は胸上部横広長方形フェチらしい ずっと長い年月そうなのだから確かだろう だれどそれを女性に強要することもなかったし公共の交通機関でジロジロ眺める事もなく過ごすことができた 誰よりも勝る強い理性を発揮してきた僕は… 続きを読む フェチ⑦
フェチ⑥
「山口智子やん、可愛いね」 これ位から話を始めたほうが良いと思考を一瞬にまとめた僕は下手な役者みたいにやや浮ついた声を出した 「そうね」一言でかたずけた彼女はカルピスソーダのボタンを押した どうしてこんな思いをしなければ… 続きを読む フェチ⑥
フェチ⑤
500や100ではなく10円玉貯金をしていた僕はかなりの枚数になるとアパート下の自販機で無糖の缶コーヒーを大量購入していた 冷蔵庫にずらり、きちんと並べて悦に入っていた、それは決まって金曜の夜。 笑顔になれた 決して直ぐ… 続きを読む フェチ⑤
フェチ④
どうしてプールに行こうとなったのかは思い出せない 海辺で少年期を過ごした僕はプールに行ったことはなかったし見たこともなかった。 高校には水泳部がなくその存在はTVでしか知らない はたして人工物の中で泳いで楽しいものだろう… 続きを読む フェチ④
フェチ③
7位? いやいや間違いだろう そんなはずはない、少なくとも3位以内に入って然るべきだろう 誰であれ間違いなく男だったらイチオシのはずだ 女性票が伸びなかったのだろうか? でも女性にも憧れの的のはずだしスペックは一番高いぞ… 続きを読む フェチ③
フェチ②
「今度の今度の次の土曜日にお遊戯会があるよ」 娘の言葉は一体全体お遊戯会はいつあるのかさっぱりわからないが取りあえず今月の土曜はすべてお休みの為に観覧は可能だ しかしゴルフに行きたいために何とか配偶者にお願いしたいと思っ… 続きを読む フェチ②
フェチ①
お付き合いが始まって好意を寄せてくれる女性から質問を受けることがあった。 髪は長いほうがいい?短いほうがいい? 痩せてる子と豊満な子はどちらが好み? 強気な子と内気な女性だったらどちらが過ごしやすい? 賢いと天然は? 料… 続きを読む フェチ①
そうなんだ
知らなかった女性の意識の事です 少し前にこんな事がありました インフルエンサーだか女優さんだかモデルさんだかは忘れましたが国内での出来事だったと記憶しています それは公の場所だったかプライベートの時だったかも忘れましたが… 続きを読む そうなんだ
安吾
近代文学を好んで読むようになったきっかけはこの短いけし粒小説だった 求めていたものを見つけたようだった。 自分も全く同じことをして同じ気持ちとなりそうだと感じた。 狂おしいほど共感してしまって何度も読み返した。 他にない… 続きを読む 安吾
カブトムシ最後
高校の夏に姉の家族が帰省してきた。 甥っ子はジイとバアがいる母の実家で絵葉書にあるような夏を過ごしに来た。 ここにはスイカも海も花火も夏祭りもあって魚釣りもあり灯篭流しさえもあったし 加えて普段は厳しい両親が少しだけ優し… 続きを読む カブトムシ最後