いつもの問い合わせ、在庫状況とか商品の価格とか。
ほとんど毎日なのだ。いや日に2~3回程度は問い合わせしている。
相手はほとんどが同一人物である。
液晶画面にでる番号にも馴染みがあるはずだ。
こちらは急いでいる、焦っている場合もある。
外回りで営業する僕は消化しなければならない事柄は、言わば無限にある。
話中が長くなればなるほどその裏側には留守電が溜るのだ。
一刻も早く要件を消化したいのだ。
そこに、冒頭の対応だ。
知っているし常識であるし間違ってはいない。
しかし、である、
顔も声も知っている、お互いにだ。
馴染みもあるし、おおよその性格さえも理解している。
しかし、冒頭の対応だ。
しかも着信時も更なる狂気を振り回してくる。