フェチ最後

あの夏の校庭のように景色が少しずつ薄れていく

呼吸が乱れて意識をしないと息の仕方を間違えそうだ

なにげない楽しかった想い出が段々とまとまって空に上がっていく

すっかり心を満たしていたものも一緒に奪い取って空に上がっていく

悪い夢のように時がなぜていく

強がりは直ぐに壊れ、追い求めるけれどもう手に届く事は無くゆらゆらと、たゆとうて笑っている

強い光と温もりに包まれると少しだけ心が落ち着くのはそのためなのだろうか

元気を出せよと言うように降り注ぐけれど僕は立上る事が出来ない

空の陽は僕を照らすことはなく僕の陰を作るのはそのためなのだろうか

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