お付き合いが始まって好意を寄せてくれる女性から質問を受けることがあった。
髪は長いほうがいい?短いほうがいい?
痩せてる子と豊満な子はどちらが好み?
強気な子と内気な女性だったらどちらが過ごしやすい?
賢いと天然は?
料理は得意な人がいいよね?
両親のお仕事とか気にするほう?
趣味は?ファッションは?お仕事の種類は?お化粧の濃い薄いは?
煙草は許すほう?などなどなどなどetc、、、
終いには
足のサイズが大きかったら嫌?
ショートカットで太っちょで男性に付いていくタイプの年上の彼女は次から次へと質問が重なる
質問内容によっては如何ともしがたい事でもどうにか合せたいといった勢いである
僕は全くこれらの問いに答えを持ち合わせていない
どうだっていいし気にしたこともなかった
要は気になった女性が好きな人でありタイプなんてない
もちろん女であれば誰でも良いという事では決してない
中学でたまたま席が隣になった子を好きになった事だってある
お顔は申し訳ないが、、、
会話が重なるたびに徐々に惹かれていくのだ
非常に言いにくい事ではあるのだが少し体臭が強めの女性がいた
社会人なのだから強めの香水とか或いは手術とか方法はあると思うのだけれど彼女はそうでなかった
しかし僕は次第に彼女に惹かれていった
隣にいて楽しくて堪らないのだ
彼は単なる数多くいるコーラス同好会仲間の一人だったんです
別に男性として見たことはなくて興味もなかったんですが凄くお誘いをしてくるんです。全くタイプではないんですよ、しつこさが嫌なほどでした
でも気持ちが次第に彼に傾いていったんです
「はい、求婚を受けました。今は私のほうが彼への思いは強いですね」
新婚さんいらっしゃいで出てきそうな会話だけれど、このパターンは世の中にたくさんありそう
今は違うかも知れないが僕の独身時代、アプローチの殆どは男性側からだったと思う
その奪い合いのなかで僕はマメでもないし自分への好意を感じられない女性に対していわゆるモーションをかける事もしたことがない
85%以上位の確信めいた自信が生まれてきてからやっと
「返事は今でなくていいからゆっくり考えてからでいいからさ」
「良かったらお付き合いしてくれんかいな、いやむりせんでいいとよ」
これである。
いっつもこんな感じだった
もちろん直ぐに答えを欲していることは言うまでもない
「わかった、少し考えてみる」だとしたらもうこの恋は終わっていると判断するしかないと思われた